以前から「旅行者でも開設できる銀行口座」としてゆうめいだったバンコク銀行。
ですが、年々条件は厳しくなっています。運転免許証でよかったのが戸籍証明書が必要となったのが去年の話。
じゃあ、今はどうなのか。旅行者でも開設できるのか。
結論から言いますと・・・
「旅行者では開設するのがもはやかなり厳しい」
と言う状況です。
2019年1月にチャレンジしたのですが開設の条件は何なのか。それをお伝えしていきますね。
戸籍謄本だけでは無理!19年1月現在の口座開設条件
現在、バンコク銀行での口座開設ですが、旅行者である私達が開設するには次のような条件を満たす必要があります。
<旅行者がバンコク銀行を口座開設するための条件>
・パスポートの所持
・大使館発行の出生証明書(戸籍謄本を提出することで大使館で作成してもらえる)
・戸籍謄本の原本
・署名をしてくれるタイ人か不動産を所有している外国人の同行
今までは3番目まででした。これなら事前に戸籍謄本を持っていれば旅行者でも簡単に開設できます。
しかし、今はこの4番目の条件が加わってます。
これがかなり厄介なんですよね。
ここについての解説をすると、もし同行してくれるタイ人がいる場合、その方にIDカードを提示してもらって氏名や住所を記載して貰う必要があります。
これは別に口座の住所がそのタイの方になるというわけではなく、開設する口座の証人みたいな形でタイの方についてもらうという感じです。
なので、それなりに信頼できる信頼してくれてるタイ人の方にお願いする必要があります。身元もしっかりしてないと怖いですよね^^;
次にタイ人に同行してもらうのが無理な場合。
その時は「不動産を所有している」外国人(日本人含む)に同行して貰う必要があります。
私が口座開設しに行った時に言われたのですが、タイのコンドミニアムなどの所有者を証明する書類には小切手の裏書きみたいな欄があるみたいなんです。
そこに口座開設したい自分の名前を記載して「ギャランティー」してもらえればオッケーと言う話でした。
「賃貸」ではだめで「所有」している必要があります。
このようにバンコク銀行の口座開設は旅行者だけの力では開設することがかなり難しい状態です。
ただ、以上の条件を揃えられればビザ無しでも口座は開設できるのでチャレンジできる人は早めにチャレンジしたほうがいいと思います。
私も現地の人を頼ってなんとか開設することができました^^;
旅行者がバンコク銀行で口座開設する手順
日本で事前に用意すべきもの
さて、ここからは先程の4番目の条件を満たしているというのを前提にお伝えしていきます。
まず、書類の準備が必要です。事前に準備して置かなければいけない書類は下記の通り
・日本で準備する必要があるもの
戸籍全部事項証明書(発行6ヶ月以内)
こちらを日本で準備しておく必要があります。なので、旅行中に急に思い立って口座開設はもうできなくなってます。
バンコクの日本大使館で戸籍記載事項証明書を作成
日本で発行した戸籍全部事項証明書をもって日本大使館にいきましょう。場所はこちらです。
タクシーで「ジャパンエンバシー」といえば連れて行ってくれるはずです。
「エンバシー」だけだとプロンチットのセントラルエンバシーに連れて枯れる可能性がありますからねwあちらは大使館ではなく単なるデパートです。
入るためにはパスポートが必要なので忘れず持っていきましょう。
証明書を作成するのに必要な料金は370バーツです。また即日発行ではなく申請した翌日以降でしか書類は受け取れません。
なので、バンコク銀行を開設するためには最低2日は必要になります。
旅行者でも口座開設が可能なバンコク銀行シーロム本店へ
大使館で書類を受け取ったらいよいよバンコク銀行へ。
バンコク銀行自体は支店はいくつもありますが、旅行者が開設できるのはこちら。
「バンコク銀行シーロム本店」のみです。
場所はこちらになります。
こちらにあるジャパンデスクで口座開設ができるのですが、行き方などは割愛します。
なぜなら、この時は必ずタイの方か不動産を所有しているくらいある程度タイに精通した日本人が一緒にいるわけですから、すぐみつけてくれるはずです。
口座開設をするにあたって必要なサインなどは?
口座開設にあたってはたくさんの書類にサインしていく必要があります。ただ、それも基本的にはジャパンデスクの方が支持してくれるので、それに従ってサインしていくだけです。
また、口座開設にあたっての目的も聞かれるのですが、「投資したい」とか答えておけば問題ありません。
初回入金額と手数料は?
初回入金額は500バーツから。
でも、2000バーツ以下だと口座維持手数料がかかるので2000バーツ以上を入金しましょう。
また、キャッシュカード発行手数料として300バーツ必要になります。
通帳とキャッシュカードは即日発行
こちらが通帳。初回に入金した分がすでに反映されています。
そしてキャッシュカードですが何タイプかあります。
その中で便利なのはデビットカードとBTSのラビット機能がついたキャッシュカード。
ラビットというのは日本で言うスイカやイコカみたいなもので、BTSにタッチするだけで利用することができるものです。
その他マクドやコンビニの支払いでも使うことができます。
バンコクのBTS、特にアソークとか大きい駅はピークの時間帯だと券売機にあほみたいに長い列ができています。
それに並ぶのってめちゃくちゃストレスです。
なので、このラビット機能がついたキャッシュカードはホント便利です。もしもともとラビットカードを持っていたとしても、キャッシュカードと一体化させることでカードが一枚減るのでそれもメリットですよね。
ちなみにラビット機能の使い方ですが、BTSの駅でチャージする必要があります。
私はかってに預金口座から減っていくんだと思ってましたがそうではないみたいです。
旅行者がバンコク銀行を持つメリット
このように開設の難易度が上がってるバンコク銀行ですが、旅行者が持つメリットはなにか。
もちろん、先程のラビット機能も便利です。デビット機能は・・・うーん、クレジットがあるし正直出番はないですね。
ではどんなメリットが有るのか。それをまとめてみました。
<バンコク銀行の口座を持つメリット>
・金利が日本と比べると高い
・24時間ATMで引き出せるのでいざという時助かる
・レートがいい時にバーツに両替できる
まず、金利ですがバンコク銀行は日本と比べるとかなり高いです。
普通預金口座ですが19年現在で0.5%もあります。
日本だと0.001%とかなので段違いです。
そして、2番め。このメリットはなかなか大きいと感じる人も多いんじゃないでしょうか。
夜遊びに行っててどうしても現金が足りないってことありますよね。
ですが、キャッシングだとレートは激悪。両替所もしまってる。
というかそもそも手持ちに日本円すらない。
こうなると結構ピンチですが、バンコク銀行のキャッシュカードがあれば24時間ATMで引き出すことができます。
しかもバンコク銀行のATMはもちろん、他銀行のものでも手数料はかかりますが引き出すことができます。
なので、いざという時にかなり便利です。
そして、3番目。
ココ最近ずっと円安が続いているバーツですが、それでもたまに円高に触れることがあります。
これが自分が旅行する時まで続いてくれればと祈るんですが、大抵そうは行かなくて自分が行くときにはレートが悪くなってる・・・
というのが定番。
でも、バンコク銀行があればそのレートがいいタイミングで送金することができます。
今年の頭に一瞬だけ1万円=3000バーツ近く行きましたが、そういう時も口座をもってれば良いレートでバーツを手にすることができたんですよね。
でも、銀行の送金手数料って高いんじゃと思うかもしれませんが、「トランスファーワイズ」と言う送金サービスを使えばかなりお得なレートで送金できます。
送る金額によって手数料が変わるんですが、だいたい10万円くらい送金すれば、バンコク内の高レート両替所くらいのレートで送金できます。
このようにバンコク銀行の口座はタイヘビーユーザーにとっては持っておいて損はないです。
条件が厳しくて限られるかもしれませんが、条件を満たせそうな人は是非チャレンジしてみてくださいね。
昨年の秋頃には、パスポート戸籍記載事項証明書と3ヶ月以上のアパートなどの賃貸借契約書があれば開設できたのですが、今は契約書ではなく、タイ人の保証が必要になったのですか? それだと、タイ人の友人がいない旅行者は開設できないですね。
逆に、タイ人の友人がいれば、事前に同行をお願いしておけば、賃貸借契約書がなくても確実に開設できるわけですから、そういう人にとってはハードルが下がりましたね。
3ヶ月以上のアパートの賃貸契約書があれば開設できると思います。その場合は、タイ人の保証みたいなのは必要ありません。
なので、自分で借りてるアパートがあるなら保証人関係なく開設できますが、そうでない場合はタイ人の同行か不動産所有者の保証が必要となるというのが現在の口座開設の条件みたいです。